2008年08月21日

ウサイン・ボルトの奇跡

 北京オリンピックの競技の中で、どうしても見たい競技がある。陸上男子200メートル決勝だ。超新星の出現、百メートルを9秒69の世界新記録で制したウサイン・ボルトの走りに注目していた。
 百メートル決勝で両手を広げた歓喜のポーズは、米国などのメディアから「他選手をばかにしている」と批判された。悪気でやっているのではないが、アメリカは何かとケチを付けたがっている。

 本職の200メートルで“お遊び”は無かった。コーナーを抜けトップに立つと歯を食いしばった。2位以下に0秒5もの大差をつけるブッちぎりだった。
 19秒30の世界新記録を樹立し、84年ロス五輪のカール・ルイス以来となる2冠を達成した。
 百の世界新に続き、「不滅の記録」と呼ばれるマイケル・ジョンソンが96年アトランタ五輪で樹立した19秒32を0秒02更新した。

 そのマイケル・ジョンソンはイギリスBBCの解説者を務め、「200メートルの世界新は北京ではないだろう」と予想していた。嫉妬や羨望ではなく、冷静な分析だと思う。スタミナが続くかどうか、心配していたのだ。

 アトランタオリンピックでのジョンソンの走李はしっかり脳裏に焼きついている。一人だけ断トツの男だったからだ。“100年破られない”“不滅の記録”と呼ばれたのも、あながちオーバーな表現ではなかった。
 それがたった、12年後に破られたのだ!

 “サンダーボルト(稲妻)”の炸裂(さくれつ)に、世界が驚愕した。なんという男だ!! いったい人類は、どこまで速く走れるのか。この瞬間の見れて幸せに思う。


 それに比べれば男子野球はいったい何なのだ!! 準決勝は韓国との戦いになったが、2度負けたら恥だ。打撃が好調であるかどうかが2国間の戦績の違いになっているかとは思うが、 ウサイン・ボルトのように持てる力を出していないことが情けない...。




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Posted by 杜の都の素浪人 at 19:57 │北京オリンピック

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