2008年10月10日

楽天球団から去り行く者へ

 “戦力外通告”とは、来季のチーム編成を検証した結果、優勝するチーム作りには、歯車にならないと通告されることである。
 実力そのものが伴わない者もいれば、チーム内に強烈なライバルがレギュラーを確立している為、出番がない者もいる。後者の場合、トレード等の手段があるが、相手チームの弱点箇所にピタリと嵌らなければ、必要ない戦力と見なされる。

 既に楽天ゴールデンイーグルスは1日に、第1次戦力外通告を行って、以下の8人の選手に来季の契約を結ばないことを発表している。

     ▽投手    佐藤宏志、戸部浩
     ▽捕手    木村考壱朗
     ▽内野手  吉岡雄二、沖原佳典
     ▽外野手  森谷昭仁、鷹野史寿、高波文一

 更に同日、小倉恒投手の今季限りでの現役引退を正式に発表した。(_ _。)・・・

 チーム強化を図る上では非情な通告も止むを得ないのだろうが、5日にも、06年、台湾球界から入団したインチェ投手と来季の契約を結ばないと発表した。日本の野球が合わなかったのだろうか? 台湾球界の実績を思えば、3年間で計14試合の登板、0勝4敗に終わってしまったことは、あまりにも物足りない!

 今季、楽天ゴールデンイーグルスを去った選手がもう1人いた。佐竹とのトレードで広島に移籍した牧野 塁投手だ。
 残念ながら広島では、満足に活躍の場を与えられずにシーズンが終わった。来季、残れるか微妙である。


 今後、クライマックスシリーズの全日程終了翌日から日本シリーズ終了翌日までに、第2次戦力外通告が行われ、チームを去る者が増えるだろう。

 折りしも先日、コーチ陣の中から紀藤投手コーチの来季の契約を結ばないと発表された。紀藤コーチと野村監督のチームを強化する過程の中で考え方の相違が何度か出ていたようだ。
 選手の気持ちを優先するか、勝負に徹するかで優秀なコーチかどうかが判断される。ただその評価も絶対的なものではなく、時の権力者が交替すれば、また変わっていく。

 今季、退団していくコーチや選手は決して無能ではない!! 選手であればチーム事情、首脳陣であればチーム方針、それと権力者の好みが入る。心理的に自分を追い詰めないで欲しい。
 人間が集まる組織だから、それはある程度、止むを得ないのだ。

 楽天球団を去り行く者は決して恥じることはない!! そして我々、仙台市民も彼らを再評価してあげて、敬意を表し、感謝の意を込めて送るべきである。


 



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Posted by 杜の都の素浪人 at 13:22│Comments(0)楽天ゴールデンイーグルス
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