2008年08月10日

北京オリンピック 金メダル第1号は男子柔道 内芝選手

 日曜日ということもあって、朝の目覚めは遅かった。この時期は、テレビを点けたら、どのチャンネルも北京オリンピックを放映している。

 日本人はすぐ金メダルを期待して、冷静に選手の実力を検証しようなんて思わない。一喜一憂するのは構わないんだけど、もう少し戦力分析を考えて欲した方が良い。
 アテネは、ちょっと出来すぎの感がある...。
 だから、前日の柔道は男子は1回戦敗退。女子は谷選手が決勝進出成らず!! 皆、ガッカリしただろうが、これが今の実力だと思う!

 そう思っていた矢先、柔道男子66キロ級は決勝戦で内柴選手が出ていた。全身に力を込めて縦四方固め。肩をがっちり極められた相手は、すぐにタップをしたが、聞こえなかったのであろう。すぐには力を緩めなかった。
 強い! 強過ぎる!! アテネに続く2連覇である。

 初日つまずいた日本柔道勢だったが、今後の日本選手たちにこれ以上ない景気づけになるであろう。 

 スタンドに向かって、拳を突き上げ、何度も妻の名を呼んでいた。一緒に座っている息子には笑顔を送っていた。「オレはオヤジの仕事をやった!!」と叫んでいるようだった。

 内柴は昨年12月の嘉納杯では、まさかの2回戦負け。「もう内芝は燃え尽きた。」と酷評されていたようだ。ふがいない試合をして引き揚げる時、3歳だった長男と目が合った。
 「情けない。頑張っているところを見せたい」。ダメでもいいから、もう1回、全力で頑張っていこうと思ったそうだ。

 柔道整復師の専門学校に通う奥さんも献身的にサポートした。幼稚園の送迎、自らの学校、家事の合間に夫をマッサージする毎日。
 子どもを寝かせ、勉強、家事の合間に学校に行っている奥さんを見ていれば、発奮しない男はいないだろう。
 
 子供の存在と妻の支えが、2つ目の金メダルをもたらしたのだ。

 最近、家庭の愛情がすっかり薄くなった今の日本人には、こういう話に弱いものだ。涙腺が弱くなったのも、遠い過去に経験していた家族愛への憧憬があるのだろうか?



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Posted by 杜の都の素浪人 at 20:45 │北京オリンピック

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